機械学習に詳しくなりたいブログ

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対称行列の逆行列

\mathbf{A}を対称行列とします。\mathbf{A}の逆行列が存在するなら、


\begin{eqnarray*}
\mathbf{A}\mathbf{A}^{-1} &=& \mathbf{I} \tag{1}\\
(\mathbf{A}\mathbf{A}^{-1})^{T} &=& \mathbf{I}\tag{2}\\
(\mathbf{A}^{-1})^{T}\mathbf{A}^{T} &=& \mathbf{I}\tag{3}\\
(\mathbf{A}^{-1})^{T}\mathbf{A} &=& \mathbf{I}\tag{4}\\
(\mathbf{A}^{-1})^{T} &=& \mathbf{A}^{-1}\tag{5}
\end{eqnarray*}

と変形でき、対称行列\mathbf{A}の逆行列もまた、対称行列であることがわかります。

なお途中の式変形は転置行列の定理を用いています。