関数を正規分布の形状で近似する方法です。
の対数をとったにおいて、となる点まわりでのテイラー展開による2次近似を考えます。多変数関数の点まわりのテイラー展開は、
ですので、の点まわりでのテイラー展開による2次近似は、
です。(参考:ヘッセ行列で極値の判定 *1)ここで
です。
とすれば、
です。対数を外せば、
です。式(6)はまさに多変量正規分布の形をしています。
試しにをラプラス近似してみました。計算に自信がなかったので簡単な1変数関数にしてしまいました。これをラプラス近似すると、
となりました。グラフにすると下図のようになり、確かに近似になっていそうです。
*1:文字の表現が少し違ってるので、対比して見ると余計ややこしくなりそうですが